品質を守る万全の管理体制
安全・安心への取り組み
2017年より、AIB国際検査統合基準(※)に準拠した衛生管理の基準整備や環境づくりに力を入れてきました。
工場全体と管理に関わるすべての書類を対象とした、外部検査機関による「AIBフードセーフティ監査」を
定期的に受け、常に管理方法をブラッシュアップしながら安全・安心な製品づくりに取り組んでいます。
※AIB(American Institute of Baking:
米国製パン基準研究所)国際検査統合基準
米国の製パン・製粉技術者の育成機関である米国製パン研究所が設定した衛生管理基準。
これに則った教育指導・監査システムは「AIBフードセーフティ監査」と呼ばれ、日本国内では
2001年から日本パン技術研究所により監査がスタートしています。
食品安全は、GMP(安全な食品を作るための一般衛生管理)、HACCP(危険要因を分析して制御するリスク管理)、FSM(食品を作る人、プロセス、組織全体を管理)の3つの機能で構築することができます。「AIBフードセーフティ監査」は、特にGMPを重視したシステムです。
JFS規格は、この3つの視点から安全な食品を製造し、お客さまに届ける仕組みを構築していることを証明する規格です。小田急食品は、2024年3月に「JFS-B規格」を取得しています。[ JFS-B規格の適合証明取得については、こちら ]
製品の安全・安心を管理する部署であるHACCP・品質保証グループでは、製品や工場内環境の菌数測定を
定期的に実施するとともに、外部検査機関にも依頼するダブルチェックを行っています。
また、注意が必要なアレルギー物質は、原料保管、備品、設備を区分化や専用化するなどの管理を徹底し、
安全・安心な製品提供に努めています。
品質管理に関しては、専門の部署を作り、専任の従業員を配属しています。これは、他部署から独立した組織にすることで、厳正かつ公平な目で品質管理が徹底できると考えているからです。
日々の安全・安心を守るためには、従業員一人ひとりの衛生管理に対する意識が重要です。
従業員の意識を高めるため、月1回の安全・衛生委員会やHACCP会議など部門横断型のプロジェクトを立ち上げています。
従業員はここで共有されたことを現場に持ち帰って実践し、衛生管理のレベルを日々高めています。
さらに、毎朝の朝礼、年に4回の全体研修を実施。基本ルールの徹底を確認し、発生したトラブルを招きそうな事例や
気づいたリスクを従業員全員で共有します。
安全・衛生委員会では定期的に社内パトロールを実施し、設備管理状況や清掃状況を厳しい目でチェックしています。全体研修はHACCP・品質保証グループが講師となり、全従業員参加必須で実施しています。実施後には小テストを実施し、全員が理解できたことを確認しています。
2019年より業務プロセスを見直し、全員参加型の「業務プロセス改善プロジェクト」に取り組んでいます。
ムリ・ムダ・ムラを削減し生産性を向上させるとともに、食品廃棄物やエネルギー使用量の削減につなげています。
今後も持続可能な社会に貢献するためにも、大切な資源を有効に利用していけるよう改善を続けていきます。